サイトマップ RSS

【悪魔から見た風景】主夫になりたい 谷賢一 (2/4ページ)

2015.12.26 14:30

「主夫になりたい」と願う割に乱雑な俺の机。ジョンの机はどうだったんだろう=2015年12月20日(谷賢一さん撮影)

「主夫になりたい」と願う割に乱雑な俺の机。ジョンの机はどうだったんだろう=2015年12月20日(谷賢一さん撮影)【拡大】

  • 疲れてカフェでほっと一息=2015年12月20日(谷賢一さん撮影)
  • 演出家、谷賢一(たに・けんいち)さん(藤沢志穂子撮影)

 カッコよかったジョン・レノン

 さて、主夫になりたい。っつって、ホントに主夫になった世界的な有名人が一人いる。元ビートルズのジョン・レノンだ。「3分間のロックンロールを作るより、人間一人育てる方が芸術的だ」なんて言って、5年間ほとんど人前に姿を現さず、パンを焼いたりオシメ替えたりしてたんだからカッコいい。

 ビートルズが解散した1970年からの5年間はドラッグでグシャグシャになりながら浮気・不倫を繰り返し、1975年からの5年間は打って変わって家庭を愛し主夫業に専念、そんで1980年12月8日、音楽活動再開と同時に自宅の前で撃たれて死んだ。本当にむちゃくちゃな人だったが、「女性に自由を」という思いは嘘ではなかったし、死の直前の作品群は、5年の育休が彼の音楽に与えた変化を伝えてくれて興味深い。

 息子へ向けたラブラブソング『ビューティフル・ボーイ』、女性という存在への愛と尊敬を歌った『ウーマン』、家族とともに幸せに老いていく希望をつづった『グロウ・オールド・ウィズ・ミー』なんかは、荒れていた頃のジョン・レノンでは絶対に生み出せなかった。つまり、主夫であったから、書けた曲だ。

人生は好きな役を選んでいい

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ