祖父母を殺害したと高校2年の少年が自首してから一夜明け、現場となった住宅付近を調べる捜査員ら=2015年12月27日午前、千葉県君津市(共同)【拡大】
≪「荷おろし症候群」指摘≫
千葉県君津市の事件で、少年の犯行が終業式の翌日だったことについて、臨床心理士の長谷川博一氏は「『荷おろし症候群』と呼ばれる心理状態だったのではないか。憂鬱な学校生活を乗り切り、ホッと一息ついたところで生きる気力を失ってしまったのかもしれない」と指摘。被害者について「誰でもよかった」と容疑者が供述するケースでは、他人とコミュニケーションをとるのが苦手なことが大半だといい、「今回の少年も、学校などでの対人関係に問題を抱えていたのだろうが、打ち明けられる相手がいなかった可能性がある」と話す。
常磐大大学院の諸沢英道教授(少年法)は、少年が祖父母を標的にしたのは「一般の人をいきなり殺そうとすれば抵抗されるし、自分がけがを負う可能性もある。そうしたことを危惧したのだろう」と分析。「祖父母は孫である自分に警戒心は抱かないし、体力的にも衰えてきている。確実に犯行を完遂できる存在だと考えたのではないか」との見方を示す。
つるはしなど殺傷能力の高い道具が凶器として使われたとみられることについては「親族を狙った殺人事件では、とても珍しい」と話した。(SANKEI EXPRESS)