安美錦(あみにしき)が押し出しで鶴竜(かくりゅう)を破る=2016年1月12日、東京都墨田区の両国国技館(共同)【拡大】
絶妙な相撲勘が安美錦の持ち味だ。鶴竜に対し「止まったら何もできないから」と先手を意識。2度目で成立した立ち合いはふわりと当たり、出遅れ気味の相手の首をすぐに押さえてはたく。泳いだ横綱の体を両腕で思い切りよく押し出した。
新入幕から93場所目での金星獲得は寺尾を抜き、昭和以降最長記録。その間、十両に落ちたのは2場所しかない。両膝に古傷を抱えながらも健在ぶりを示したが、本人は「来年も関取で新年会がしたい。無事に1年を終えられれば」という。あまりに控えめな願い事ではないか。(藤原翔/SANKEI EXPRESS)