亡くなった小室結(ゆい)さんの告別式の会場に入る同級生や友人ら=2016年1月17日午後、神奈川県川崎市宮前区(鈴木健児撮影)【拡大】
スキー場に向かう大学生らが犠牲になった長野県軽井沢町のバス事故で17日、事故現場では多くの人が献花した。一方、亡くなった早稲田大4年の小室結(ゆい)さん(21)の告別式がこの日、小室さんの自宅近くで営まれ友人らが早すぎる別れを惜しんだ。
事故現場のすぐ脇には献花台が設けられ、寒風の中でも花を手向ける人は途切れなかった。現場横の道路を車で通る人の中には、速度を落とし、大きくひしゃげたガードレールをのぞき込む様子もみられた。
犠牲者と同じ数の折り鶴14羽を花束に添えた埼玉県入間市の主婦(48)は、過去にバスの運転手をしていたという。「業界にいた人間として、このような事故が起きて申し訳ない。心が締め付けられる」と沈んだ声で話した。
サークルの先輩を事故で亡くした早稲田大2年の男子学生(20)も訪れ「すごく親切で海外旅行のことなどを教えてくれた。バス会社にはずさんなところがあったようなので、今後は管理を徹底してほしい」と不満をあらわにした。