8度目の優勝を果たした水谷隼(じゅん)=2016年1月17日、東京都渋谷区の東京体育館(甘利慈撮影)【拡大】
不安を抱えて臨んだ大会だった。一つは体調面。10日ほど前から腰痛を抱え、最終日は痛み止めをのんでの戦いに。もう一つはスタイルの変更。世界の趨勢(すうせい)を見据え、台の後方まで下がって粘り勝つより、前陣で攻撃的に仕掛ける戦い方を構築中で、ラバーを変えるなど試行錯誤を続けてきた。
準決勝では強化してきたバックハンドの攻撃的レシーブ「チキータ」が機能し、前回大苦戦の笠原(協和発酵キリン)を4-0で圧倒。決勝は多彩なサーブで主導権を握り、「進化したプレーを見せられた」と自賛した。
4年前は吉村(愛知工大)に男子単6連覇を阻まれ、ロンドン五輪イヤーの出ばなをくじかれた。今年は男子複との2冠を達成。「最高の形。リオ五輪でメダルを取りたい」と鼻息は荒かった。(奥村信哉/SANKEI EXPRESS)