答申を提出し記者会見する衆院選挙制度調査会の佐々木毅(たけし)座長(左)と大島理森(ただもり)衆院議長=2016年1月14日午後、国会内(斎藤良雄撮影)【拡大】
そもそも、調査会に改革の議論を委ねたのは、与野党の協議が紛糾し、結論を得られなかったからだ。
与野党は、最高裁が衆院選を「違憲状態」と断じた2011年以降、実務者協議を含め合計29回の各党協議会を開催。利害を調整できず、各党は14年5月に伊吹文明(いぶき・ぶんめい)議長(当時)に申し入れた上で、調査会に議論を委ねた経緯がある。
大島氏の要請は、自分たちでまとめられずに調査会に丸投げしたのだから、答申に従って速やかに公職選挙法を改正すべきということなのだろう。
衆院の選挙制度改革には安倍晋三首相も前向きだ。首相は19日、政府与党連絡会議で「大切なことは各党、各会派が答申を受け止め、真摯に議論を行い、早期に結論を得て国民の負託に応えることだ」と述べ、17年4月の消費税率10%への引き上げを前に国会議員自らの「身を切る改革」に取り組むよう期待した。
首相が改革を急ぐのにはもう一つ理由がある。首相の解散権行使に影響する恐れがあるからだ。