改造内閣で女性を別枠で起用した安倍晋三(しんぞう)首相(前列中央)。党内からは恨み節も聞こえてくる=2015年10月7日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)【拡大】
第3次安倍晋三改造内閣の発足から20日余り、副大臣、政務官に加え、自民党の役員、部会長人事も終わったが、党内には不満がくすぶっている。今回の内閣改造では、来夏の参院選を見据え、「骨格を維持する」として、首相は約半数を留任させたため、初入閣は9人。ただ、党内派閥の意向に配慮せず、当選回数の少ない女性を一本釣りするなど、“政高党低”の人事は、首相の求心力にも影響を及ぼしかねない。
「論功」期待外れの岸田氏
今回の党総裁選では党内の全派閥が首相の再選を支持したが、内閣改造で首相は従来の派閥均衡型の人事を行わなかった。その首相が、唯一厚遇したのが自身の出身派閥で党内最大の細田派だ。閣僚は、改造前の2人から4人に倍増。4人はいずれも閣僚経験はなく、9人の初入閣のうちの半数近くを占める。
今回の改造に並々ならぬ決意で臨んだ細田派は、会長の細田博之幹事長代行が9月、首相に対して「入閣推薦者」を直接、伝えていた。細田派幹部は「派閥の人数からいえば4人は妥当」と満足げだ。