改造内閣で女性を別枠で起用した安倍晋三(しんぞう)首相(前列中央)。党内からは恨み節も聞こえてくる=2015年10月7日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)【拡大】
今回、9人が初入閣しても、党内の入閣適齢期の未入閣者は依然として60人以上いる。そんな未入閣者には地元後援会からのプレッシャーも大きいのか、初入閣を待ちに待っていた中堅議員からは「大臣になるには、もう女になるしかないな」との恨み節も聞こえてくる。
人事後に、希望の役職に就けなかった議員の失望や落胆から、首相の党内の求心力が低下するのは織り込み済みかなのかもしれない。みんなが満足する人事などというものは、もちろんできないにきまっている。ただ、今回の総裁選で野田氏が出馬を模索したとき、ベテランから若手までが推薦人に名を連ねようとしたのは、潜在化する不満分子が少なからず党内にいることの証左だろう。人事をきっかけにそうした不満はさらに膨らみ、「1強」の下では深く“地下”に潜り、やがて吹き出す可能性もある。(小島優/SANKEI EXPRESS)