改造内閣で女性を別枠で起用した安倍晋三(しんぞう)首相(前列中央)。党内からは恨み節も聞こえてくる=2015年10月7日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)【拡大】
一方で、岸田派は5人から1人に激減。入閣した1人も会長の岸田文雄外相の留任だけ。しかし、細田派以上に今回の内閣改造に期待していたのは、実は岸田派だった。というのも、9月の党総裁選で、岸田氏が首相の無投票再選に貢献し、“論功入閣”を期待していただけにショックは大きい。
岸田氏は、岸田派名誉会長で「政治の師」と仰ぐ、古賀誠(まこと)元幹事長の意に反してまでも、首相を支持した。古賀氏が、野田聖子前総務会長の出馬を支援し、野田氏の推薦人になるよう、岸田派の若手議員を引き抜いているとの情報が駆け巡ると、岸田氏は幹部を緊急招集して派内の引き締めを強め、自らもメンバーに電話攻勢をかけて流出を食い止めたのだ。
内閣改造を目前に控えた5日に山梨県富士吉田市で開いた派閥研修会でも、岸田氏は「リベラルの姿勢を大事にし」としながらも、「特定の思想にとらわれることなく、リアルに政策をしっかりと打ち出していく」と強調した。岸田派はリベラル路線だが、保守色の強い安倍政権を支える現実にも対応していく柔軟さを示し、今後も首相との連携を強調してもいた。