米政府の警戒ブリに、韓国当局者はしばしば首をかしげるが、恐ろしいほど無自覚ではないか。韓国空軍の主力戦闘機F-15Kの場合、主要部を除くパーツを米国より持ち込み、韓国企業が組み立てるが、技術が未熟で多くの乗員が命を失った。未熟克服にはコツコツと研究を重ねる他ない。だのに韓国はブラックボックス指定の暗視装置を分解し、仕掛けられた細工も知らず米側に探知されてしまう。韓国が不正流用した米技術は▽対艦ミサイル▽多連装ロケットシステム▽戦車…最低20種類前後にのぼる。同盟国にあるまじき裏切りの蓄積で、米技術供与の「蛇口」は急激に絞られた。不正入手した製品・部品の新規購入にも米国は、通常の数倍もの高値を課し始めた。
数々の悪行がたたり、次期主力戦闘機F-35も40機全て完成品で買うことになろう。対照的に航空自衛隊は4機を完成品で買い、残り38機は主要技術を米側から取得、エンジンや電子機器部品などの国内製造に一部参画し、最終組み立ても行う。
ライセンス率は40%だが、空自の将来的な各種戦闘機引退に伴う追加入手で段階的に割合が上昇していく可能性も秘め、わが国の軍需技術・基盤底上げに大いに資する。コストダウンを図る米側の思惑もあるが、9カ国の共同開発国ではない外様・日本の参画は技術力が評価された結果でもある。