「特定失踪者」の家族や支援者らが2015年11月29日に山口県岩国市で開いた集会。調査会の調べで、特定失踪者約500人のうち127人が、自衛隊や在日米軍施設周辺に住んでいたり、行方不明になったりしていたことが新たに分かった(共同)【拡大】
昨年7月に埼玉県で実施した現地調査でも、自衛隊施設や在日米軍施設の近くで失踪者が姿を消していることが分かった。1965(昭和40)年6月8日、母親に「元の養子先に戻る」といって埼玉県朝霞市の自宅を出たまま行方不明になった種橋昭子さん(72)=失踪当時(21)=の自宅のすぐ近くには当時、米軍のキャンプ・ドレイクがあり、陸上自衛隊の朝霞駐屯地にも近かった。さらに種橋さんは埼玉県川越市にある会社に勤務しており、その場所は自衛隊の通信施設のすぐ近くだったという。
曽田常務理事は今後の方針として、「失踪者の交友関係や勤務先、立ち寄り先などを含めて、北朝鮮工作員やその協力者の網に入っていた可能性について検証を進めたい」と話している。(SANKEI EXPRESS)
■特定失踪者 北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者として、特定失踪者問題調査会が調べている。北朝鮮が日本人拉致を認めた日朝首脳会談後に、行方不明者の家族から問い合わせが相次いだため、調査会が発足した。調査会が独自にリストアップしている特定失踪者の数は約470人に上り、このうち272人の氏名などを公開。うち78人を「拉致濃厚」としている。