パームスプリングス国際映画祭で記念撮影に応じる(左から)ジェイコブ・トレンブレイ、ブリー・ラーソン、レニー・アブラハムソン監督=2016年1月2日、米カリフォルニア州パームスプリングス(AP)【拡大】
実力はあるのに日の目を見ず、才能を発揮する場をなかなか与えられない人もいれば、取り立てて抜きんでたものがあるとはいえないのに、人との縁などからどんどんチャンスを与えられ、気づけばいつもスポットライトの中という人もいる。理不尽なようだが、それが世の中というものなのかもしれない。
最も価値ある体験
来る2月28日(日本時間2月29日午前)に授賞式を控える第88回米アカデミー賞で、主演女優賞部門の本命と目されているブリー・ラーソン(26)は、どうやら前者のタイプのようだ。9歳でデビュー後、俳優、ミュージシャンとして着実にキャリアを積んできたものの、どこか突破力にかけ、今まで華々しく脚光を浴びる機会はなかった。
だが、2013年「ショート・ターム」のケアマネジャー役で大ブレーク、この度主演した「ルーム」(レニー・アブラハムソン監督、カナダ・アイルランド合作)との巡り合いにより、秘められていた才能を一気に発揮してスターダムへと駆け上がったラーソンは、アカデミー賞の前哨戦とされるゴールデングローブ賞(ドラマ部門)で主演女優賞を手中に収めたほか、この時期の名だたる映画賞でも次々と受賞を重ねている。