2015年9月9日、新モデルのスマートフォン、アイフォーン6Sシリーズを発表するアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)。しかし、直後の10~12月期のアイフォーン販売台数は大きく減速した=米カリフォルニア州サンフランシスコ(AP)【拡大】
クック氏は昨年10月の7~9月期の決算発表では「中国圏のすべてのアップルストアを回ったが、世界中で最も忙しい状態だ」と説明。昨夏以降に表面化した中国経済減速の影響がアップルに悪影響を及ぼすとの見方を打ち消していた。しかし10~12月期の中国圏の売上高は前年同期比14%増で、4四半期連続で記録した70~112%の大幅成長から大きく減速。クック氏もアップルが抱える「中国リスク」を実感せざるを得ない状況になっている。
他の市場に比べて桁違いの伸び率をたたき出してきた中国市場はアップルの成長の原動力だった。
しかし市場関係者からは「中国市場はもはや他の市場の伸び悩みをカバーするだけの勢いがなくなっている」との声も目立つ。アップルは16年1~3月期の総売上高は500億~530億ドル(約6兆~6兆4200億円)になるとしており、13年ぶりの減収に転落する見通しだ。