「AOR」というジャンルをご存じだろうか。「オーディオ・オリエンテッド・ロック」や「アダルト・オリエンテッド・ロック」と呼ばれる、ソウルやフュージョンなどとミックスされた“大人っぽいロック”を指す。
手慣れた音作り
代表的なアーティストは、ボズ・スキャッグスやボビー・コールドウェルだろう。AORは米国発祥だが、ここ最近、世界各地で新しい動きがみられる。スウェーデン出身のギタリスト、ピーター・フリーステットも注目される一人だ。
プレーヤーだけではなく、プロデューサーとしての才能も備えており、その実力を遺憾なく発揮したのが、最新作「CWF」だ。この曲は、「シカゴ」で活躍したビル・チャンプリン、「TOTO」のボーカリスト、ジョセフ・ウィリアムス、そしてフリーステットの3人の作品となっている。
3人は共演の機会も多く、往年のウエストコースト・ロックを思い起こさせるサウンド作りは手慣れたもの。存分に手腕を発揮したうえ、ゲストにランディ・グッドラムとスティーブ・ポーカロを選んだことは、フリーステットの執念といってもいいだろう。