都会的なソウル
もう一人注目しているのが、ブラジルのシンガー・ソングライター、エド・モッタだ。1990年代に、ジャズやソウルを取り入れた音楽で世界的にブレークし、コンスタントに良質なポップスを作り続けている。
2年前に発表された前作「AOR」の続編ともいえる最新作「パーペチュアル・ゲートウェイズ」も、彼の趣が存分に感じられる傑作だ。軽妙なリズムと渋い歌声。この2つが混じり合い、都会的なイメージのソウル・ミュージックを生み出している。
また、ジャズやソウルに欠かせないピアニストのパトリース・ラッシェンと、グレッグ・フィリンゲインズをゲストに招いたのも、時代にこだわったことが伝わってくる。
サンバやボサノバだけではない、ブラジルのコンテンポラリーな世界を楽しむのも一興だろう。(音楽&旅ライター 栗本斉(ひとし)/SANKEI EXPRESS)