ブラジルのリオデジャネイロで、ジカウイルスを媒介する蚊の駆除作業を行う保健当局の職員=2016年1月26日(AP)【拡大】
8月5日のブラジル・リオデジャネイロ五輪開幕が半年後に迫った。ジカ熱の感染拡大が深刻化。脱却への光が見えない経済危機が国家の一大イベントを直撃、五輪施設・スタッフの縮小を余儀なくされている。五輪開催へ市民のムードは盛り上がらず、関係者は7日に最高潮を迎えるカーニバル後に雰囲気が高まることを期待している。
予算カットに開き直り
「(経済)危機、五輪にも及ぶ」。地元ニュースサイトは1月、このような見出しで五輪の運営費節減を報じた。
国際通貨基金(IMF)は1月、2015年のブラジルの国内総生産(GDP)成長率を3.8%減と推計、今年についても昨年10月の予想を2.5ポイント下方修正し、3.5%減と予測した。地元メディアによると、2年連続でマイナス成長に陥れば、統計データのある1948年以降、初めてとなる。
こうした中、組織委員会は輸送や食事の費用を節約するため、無給のボランティアを7万人から5万人に減らすと決定。ボート競技会場である湖の上に設置予定だった観客席の建設を中止した。ビーチバレーの観客席を減らすことも検討中だ。
リオのパエス市長は「われわれは(2008年の五輪開催国の)中国でも(12年の)英国でもなく、豊かな国ではない。予算カットができるならやる。金の浪費を競う五輪ではない」と開き直る。