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【アメリカを読む】価格引き上げで医薬品業界に批判集中 (3/4ページ)

2016.2.16 09:00

米下院監視・政府改革委員会の公聴会に臨む医薬品企業チューリングの前最高経営責任者(CEO)、マーティン・シュクレリ氏(中央)。強欲むき出しの不遜な態度は、さらに国民の怒りを買った=2016年2月4日、米国・首都ワシントン(ロイター)

米下院監視・政府改革委員会の公聴会に臨む医薬品企業チューリングの前最高経営責任者(CEO)、マーティン・シュクレリ氏(中央)。強欲むき出しの不遜な態度は、さらに国民の怒りを買った=2016年2月4日、米国・首都ワシントン(ロイター)【拡大】

 しかしシュクレリ氏の不遜な態度は米国民の怒りを増幅させている。またシュクレリ氏は元ヘッジファンドのマネジャーで、昨年12月には当時の損失隠しの容疑で米連邦捜査局(FBI)に逮捕されて、チューリングCEOの辞任に追い込まれたという過去もある。またバリアントのマイケル・ピアソンCEOも元経営コンサルタントという経歴だ。こうしたCEOたちのキャリアは「金儲けのことしか考えない強欲な医薬品業界」というイメージを増幅させている。

 大統領選でもやり玉

 米国での医薬品業界への怒りの背景には米国の医療費の高さがある。世界銀行によると、2013年の米国の1人当たり医療費は9146ドルで、ノルウェー、スイスに次いで世界3位。日本(3966ドル)との比較では2.3倍にも当たる水準だ。米疾病対策センター(CDC)のデータによると、米国の医療費のうち、処方薬費の占める割合は9.3%と必ずしも高くはないが、1980年の4.7%と比べると増加傾向をたどっている。

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