見る目磨く鑑賞会
この日の午後から開かれた毎月1回の「定例鑑賞会」には約70人が参加した。刀剣博物館を運営している公益財団法人・日本美術刀剣保存協会の会員たちだ。こちらは、刀剣の鑑賞歴30年、50年というベテランの男性ばかりだ。
鑑賞の方法は、普通に鑑賞できる5口(振)の刀剣と、作者の銘(作者名)や年紀(製作年月)が刻んである茎(柄)を布で巻いて隠してある5口で行う。茎を隠した5口については、産地や作者名を書いた紙を数度、提出して当てる。ベテランになると、作者名や年紀は見なくても、全体の形や地肌、刃文などの特徴で、いつごろの誰の作品か分かるのだという。
ちなみに出題された作者名の正解は「兼元(孫六)」「南紀重國」「繁慶」「信房」「安綱」。40年のキャリアのある男性(78)は2口を正解したが、3口は外れた。妻の実家で見つかった短刀が、著名な「固山宗次」の作と分かったのが刀にはまったきっかけだったというが、「会社員で休みもない日々を送っていて、定年後から本格的に鑑賞会に出るようになったが、なかなか当たらない。奥が深い」と話した。