【アートクルーズ】
近年、マンガは国内外問わずますます注目されており、関連する展覧会も増えてきている。中でもなかなか見る機会のないマンガの原画が出展されると、そのたびに話題になっている。しかし本来マンガ原稿は、一般的な絵画作品とは違って、展示を想定して作られたものではないため、短期間の展示でも、退色など、劣化のリスクが高い。
「原画′(ダッシュ)」は、このように劣化の危険があるマンガ原稿の保存と公開を両立させるために開発された複製原画制作のプロジェクトである。「風と木の詩」「地球へ…」で知られるマンガ家で、京都精華大学学長の竹宮惠子氏をリーダーに、京都精華大学国際マンガ研究センター(IMRC)が2001年から共同で研究を行ってきた。これまでは少女マンガを主な対象としてきたが、今回はじめて青年マンガの「原画′」作品が制作され、その展覧会が2月9日まで京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)で開催中である。