【アートクルーズ】
英国の2人組の人気現代アーティスト、ジョン・ウッド(1969年~)とポール・ハリソン(66年~)による日本初の大型個展「説明しにくいこともある」が、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC、東京・西新宿)で開かれている。本人たちによるパフォーマンスや装置、映像を使った作品にはユーモアと意外性、創作の原初ともいうべきアイデアが詰め込まれていて、思わずクスッとさせられたり、ハッとさせられたりする。
2人は1989年に出会い、93年から共同制作を開始した。英国では大きなギャラリーと専属契約するなど一定の評価を確立しているが、日本ではそれほど知られていなかった。一時期、NHK教育テレビの午後11時55分から5分間の番組に登場していて、目にした読者もいるかもしれない。今回は2人の二十数年に及ぶ作品を網羅的に展示しており、回顧展ともいえる内容だ。
作品はパフォーマンス、アニメーション、物語、映画の4分類で計20点が展示されている。