ほとんど1つのアイデアで構成されている作品は、どれも簡潔で分かりやすい。が、示唆的だ。一見“ばかげたこと”を大真面目で繰り返す彼らを見ていると、思わず噴き出してしまうが、目の前で展開しているのは、特撮やコンピューターグラフィックスで作り上げた「虚構」ではなくて、「現実」だということに気づく。
「それはしちゃいけません! 危ないから…」。人は生まれると、大人たちから知恵を与えられる一方で、思考も固定化していく。彼らの作品は、さりげなくそうした固定化を打ち破るような意外性がある。それはまさしくアートの原点といえるだろう。
と、ここまでさんざん説明してきて恐縮だが、タイトルの「説明しにくいこと」とは、「説明するとつまらないこと」でもある。ぜひ会場で彼らのアートの真骨頂を確かめてほしい。(原圭介、写真も/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
■「ジョン・ウッド&ポール・ハリソン 説明しにくいこともある」 来年2月21日まで、NTTインターコミュニケーション・センター(東京都新宿区西新宿3の20の2 東京オペラシティタワー4階)。一般500円。フリーダイヤル0120・144199。