1月20日から、5日間の日程で、東京都大島町にてアジア自転車競技選手権ロードレースが開催された。アジア選手権は年に1度、開催国を変えて開催されているアジアナンバーワンを決める大会。日本での大会開催は8年ぶりで、前回は奈良県での開催だった。
大島で国際的な自転車レースを開催するのは史上初の試みだった。大島での開催となった背景には、東京都なのに温暖な気候であることや、交通量が少なく交通規制をしやすいことなどに加え、大島町では、2020年の東京五輪・パラリンピックで自転車競技の選手たちに事前のトレーニング地として使ってもらうべく誘致活動を行っていることも背景にある。
あいにく大会前に悪天候に見舞われ、高速ジェット船や飛行機が欠航となってしまい、多少の混乱が生じたものの、アジア各国から集まった選手たちは、竹芝桟橋からの大型船に乗って現地入りした。そして、強風のために大会日程が変更されたり、暖かい国から来た選手たちにとっては、厳しい寒さとの戦いにもなったが、大島の人たちの温かい歓迎の気持ちが、選手や関係者を笑顔にしてくれた。