生きざま刻む
知識や経験の及ばない世界で絶体絶命のピンチに陥るも、どうにかしてその難局を打開しようと奮闘するのび太とドラえもんたち-。熱心なプロレスファンから見れば、その姿には、今の真壁や棚橋が重なって見えるところもあるかもしれない。ゆったりとしたペースながらも、プロレスの人気が回復の兆しを見せてきたこのタイミングで、新日本プロレスで長年、同じ釜の飯を食べてきた天才プロレスラー、中邑真輔(なかむら・しんすけ、36)が米団体「WWE」への電撃移籍を決断。この試練を2人はどうとらえ、乗り越え、自分たちのリングを守っていくのか。
棚橋は「中邑がいなくなったからといって悲観はしていません。以前、僕は1年間ほどチャンピオンとして頑張った時期があり、(低迷していた業界を盛り上げるために)『僕がもっと頑張ればいいんだ』と思ったんです。ということは、今、所属選手全員も『自分たちが頑張ればいい』という自覚が芽生えているはずですよ。一切心配していないです」と胸を張った。