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地下鉄サリン「昨日のことのよう」 事件21年 風化・再発防止へ誓い (1/4ページ)

2016.3.21 08:00

地下鉄サリン事件が起きた3月20日朝、東京メトロ霞ケ関駅では駅員らが黙祷をささげた=2016年、東京都千代田区(共同)

地下鉄サリン事件が起きた3月20日朝、東京メトロ霞ケ関駅では駅員らが黙祷をささげた=2016年、東京都千代田区(共同)【拡大】

  • 地下鉄サリン事件当時の経験を語る石本光徳さん=2016年1月、東京都江東区(共同)

 13人が死亡、6000人以上が重軽症を負った1995年の地下鉄サリン事件から21年となった20日、多数の駅員や乗客が巻き込まれた東京メトロ霞ケ関駅(東京都千代田区)で遺族や駅員が黙祷(もくとう)・献花した。東京都足立区では、事件を起こしたオウム真理教の後継団体「アレフ」の拠点周辺を住民ら約180人がデモ行進し、事件の風化と再発の防止を誓った。

 霞ケ関駅助役だった夫、一正さん=当時(50)=を亡くした高橋シズヱさん(69)は、霞ケ関駅での献花後に取材に応じ「21年といっても、ここに来ると、昨日のことのように思い出す。悲しみはあの日のままだ」と思いを口にした。

 午後には足立区内の住民団体主催の集会で講演。事件の理不尽さを訴え、住民らと「オウムが解散するまで闘うぞ」と声をそろえた。

 事件発生時刻に近い午前8時、霞ケ関駅での慰霊式で駅員が黙祷。太田光昭・霞ケ関駅務管区長は「尊い命を守った先輩の行動を忘れてはいけない」と話した。

 献花に訪れた安倍晋三首相は「事件を風化させてはならない。テロ未然防止の対策に万全を期す」と述べた。石井啓一(けいいち)国土交通相や、事件発生時の自治相兼国家公安委員長で、毎年参加している野中広務(ひろむ)氏も献花した。

「アレフ」と「ひかりの輪」に分裂

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