置き去りの父親が謝罪 「愛情を込めてずっと育ててきた」

北海道男児不明
田野岡大和君が保護され、心境を話す父親の貴之さん=3日午前11時56分、北海道函館市

 北海道七飯町の林道で行方不明となり、7日目の3日朝に鹿部町の陸上自衛隊駒ケ岳演習場内で保護された小学2年、田野岡大和君(7)=北斗市=の父親が報道陣の取材に応じ、「私の行き過ぎた行動で息子に大変つらい思いをさせてしまった」とし、「皆さまにご迷惑をおかけし、深くおわびいたします」と謝罪した。

 父親は「捜索にかかわっていただいた方々、皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです」とした上で、「これからは、今まで以上に息子と一緒に、ともに、息子の成長を見守っていきたいと思います」と話した。

 田野岡君は同日午前、家族と再会。父親が「とてもつらい思いをさせて、本当にごめんな」と声をかけると、田野岡君は「うん」とうなずいたという。

 林道に置き去りにしたことについては「愛情を込めてずっと育ててきました。今回、このようなことになるとは思っておらず、本当に行き過ぎた行動だったと、本当に深く反省しています。私としては息子のために対応したんですけど、そこは行き過ぎだったと思います」と話した。

 田野岡君は先月28日、家族で出掛けた鹿部町の公園で人や車に石を投げたため、両親がしつけとして午後5時ごろ、七飯町の林道で車から降ろして置き去りにした。約5分後に父親が現場に戻ったが田野岡君の姿はなく、警察に通報した。