その高さはなんと170メートル。現在、世界最大の「シンガポール・フライヤー」(シンガポール、165メートル)を上回る華々しさだっが、「計画を再考した結果、130メートルに縮小した」(三井不動産)という。
同社は、詳しい理由を明かさなかったが、高さ世界一の観覧車の建設費は100億円を上回るとみられ、投資回収を見込めなかったのではないかとみられる。
実際、ダイヤと花の大観覧車で約20億円、天保山大観覧車で約25億円の建設費が掛かっている。
2020年夏季五輪の開催地が東京に決まり、今後は工賃や鋼材価格の急騰も懸念される。
計画のさらなる見直しを迫られる可能性もありそうだ。
世界では観覧車ブーム?
「今時、観覧車で人が呼べるのか」。そんな冷めた声もささやかれるが、世界では、観覧車の建設ラッシュが続く。
高層ビルなどと同じく、巨大観覧車は、その国の経済力や技術力を映す“鏡”でもあるからだ。