誰もが欲しがる静岡県・西伊豆町の「獲れたて活きイセエビ」(限定200セット)や「肉厚獲れたてアワビ」(限定100セット)などは競争率が高いので、年間計画に沿って早めに手を打たなければもらえないという。
さらに金森さんは「公式発表を見てからでは間に合わないことがある」ため、SNSのリアルタイム検索機能を使って、特産品関連のつぶやきをチェックしている。「来年はスペシャルな商品を狙うつもりです。牛肉ならA5クラスの飛騨牛、近江牛などのブランド牛に絞るつもりだし、長野県・豊丘村の松茸も欲しい」。松茸は秋の味覚だが締め切りは夏(今年は8月22日、現在は2015年度分を受け付け中)。しかも寄付金額10万円以上なので、計画的に動く必要があるのだ。
松茸は例外としても、スペシャル品をもらうためには必要な寄付金額も高くなる。「来年から寄付金額の上限が2倍になれば、手の届く品が多くなるのではないでしょう。また確定申告が不要になれば、ふるさと納税を始める人が増えて自治体も商品の充実を図ると思います」
同時に寄付する側の選択基準も厳しくなると予測する。また地元の温泉や施設に招待する体験型の商品は「休みを取って交通費自腹で出向くのだから、よほど魅力がないと難しいですね」。