「一体誰が乗るのか」と思ってしまうが、最近、各地で運行しているクルーズトレイン(豪華列車)は高い人気を博している。
JR九州の「ななつ星in九州」の運賃は1人あたり30万円から。最高152万円と高額だが、運行開始から3年がたつ今も、予約倍率が20倍を超える人気ぶりだ。東京から東北をめぐるJR東日本の「四季島」も、約50万~100万円という運賃設定にもかかわらず、平均倍率6・6倍という高い人気を誇る。
瑞風の運行開始は6月17日。2月に発表された6~9月出発分の予約状況では、23列車すべてで定員を上回った。平均倍率は5・5倍、最高倍率は6月21日出発のザ・スイート(120万円)で68倍に達した。
ただ、JR西の担当者は「たとえ満席になったとしても、それだけでは採算を取るのは厳しい。瑞風が運行することによって、沿線が活性化され、経済効果が高まることに大いに期待している」と話す。
少子高齢化に伴い、これから本格的な乗客減少時代を迎える鉄道業界。単なる値下げではなく、逆にクオリティーを高めた豪華列車が人気を集めているのは興味深い。
満を持して登場した瑞風は、豪華列車ブームをさらに盛り上げることになるだろう。