6速ATも変速ショックを全く感じない滑らかで上質な作動。それでいて、滑っている感じも極めて少なく、エンジン音の高まりときっちりシンクロして速度が上がっていく。願わくばこのフィーリングのまま7、8速と多段化してくれれば、もう本当に絶賛したいところ。
ボディー剛性は高く、サスペンションの動きも的確。荒れた路面でも不快な突き上げはなく、凹凸をうまくいなしてくれる。がっしりしていながら粗さはなく、一言で言って快適そのもの。欧州車、特にドイツ車に乗り慣れた人であっても、十分納得できる乗り心地だろう。
ここまで、市街地での乗り味から受けた「いいクルマ」感は完全に価格以上、というのが第一印象だ。
ボディーサイズは先代から一回り大きくなっており、特に横幅は1.8メートル超えながら、ボンネットの見切りがよく、車両感覚はすぐにつかめる。左のドアミラーに内蔵したカメラからの映像で、左前方の死角もカバーできるから、大柄なクルマやSUVは初めて、というユーザーでもあまり心配する必要はないだろう。
高速巡航では後輪ノイズが目立つ
阪神高速経由で第二京阪道に入る。80キロ程度で巡航していると、市街地とは印象が少し違ってくる。
後輪のロードノイズが思ったより大きめに聞こえてくるのだ。以前、同じマツダのアクセラ試乗記を書いた大竹記者も同じような指摘をしているが、これはマツダ車特有の弱点なのだろうか。