【試乗インプレ】新型マツダ・CX-5は独プレミアム勢を追撃できるか(前編) (4/5ページ)

  • 京都・祇園にて。マツダ・CX-5
  • マツダ・CX-5
  • 京都・祇園にて。マツダ・CX-5
  • 渓流沿いを走る国道477号線にて。マツダ・CX-5
  • 京都・祇園、四条大通りに停めたマツダ・CX-5。奥には八坂神社が見える
  • SKYACTIV-G、直4自然吸気2.5リッター。マツダ・CX-5
  • 室内もクールにまとめられて質感高し。ちょっとアウディ風味か。マツダ・CX-5
  • 京都・祇園、「仮名手本忠臣蔵」にも登場する一力茶屋(万亭)の前で。マツダ・CX-5
  • 京都・祇園、「仮名手本忠臣蔵」にも登場する一力茶屋(万亭)の前で。マツダ・CX-5
  • 京都・祇園にてマツダ・CX-5
  • 京都・祇園にてマツダ・CX-5
  • 京都・祇園にて。マツダ・CX-5
  • 渓流沿いを走る国道477号線にて。マツダ・CX-5
  • マツダ・CX-5
  • 先代に比べ、グリルが横に拡大され目つきも鋭くなった。マツダ・CX-5
  • 後ろからあおられたくない顔ですな。マツダ・CX-5
  • かっけー…と素直に称えておこう。まじかっけー。マツダ・CX-5
  • 消灯するとこれがまたシブい。マツダ・CX-5
  • マツダ・CX-5
  • マツダ・CX-5
  • マツダ・CX-5
  • 前から見て美しいのはロングノーズだから。微妙に逆スラントしたグリルもスタイルを引き締める。マツダ・CX-5
  • ローアングルから見上げると、写真からでもSUVらしい押し出し感がわかる。マツダ・CX-5
  • リアガラスは結構寝かされている。マツダ・CX-5
  • あ、この角度いいわぁ。マツダ・CX-5
  • 引き締まったお尻。マツダ・CX-5
  • マフラーは左右2本出し。マツダ・CX-5
  • タイヤサイズは前後とも225/55R19。画像は前輪。マツダ・CX-5
  • 後輪。マツダ・CX-5


 まず登坂性能だが、ある程度回転が上がったところでトルクが大きくなるので、アクセルを踏み込んでから、十分な押し出し感を得られるまで少し間がある。実はこの試乗の数日前に、個人的にディーゼル仕様車にも短時間試乗したのだが、恐らくディーゼルであれば、低回転域から大きなトルクが出るので、山坂道でももっとキビキビ走れるはずだ。

 一方、ハンドリングはちょっと驚かされた。結論から言うと、曲がるのが楽しい。ハンドルを切ったとおり4輪がきれいに軌跡を描いていく。修正舵の頻度はとても低く、意のままに操っている感覚が強かった。

 このCX-5にもマツダの最新技術GVC(←詳しくはアクセラ試乗記参照)が搭載されており、恐らくこのハンドリングの気持ちよさに貢献していると思われるが、そうだとしてもその働き方はごく自然なものであり、運転している私にはその機構の存在をまったく感じさせなかった。これは一種のマジックだ…と思う一方で、よくよく考えてみれば、自動車の中には、ユーザーにそうとは感じさせず自然に運転できるよう工夫して作られたパーツや仕組みが他にいくつもあるわけだ。と言うか、そういう長年の工夫の積み重ねで出来上がっている。これはマツダのクルマに限ったことではない…なんて考えると、ちょっと遠い目になってしまう。

 話を戻そう。SUVながらロールが抑えられているのも美点で、急カーブでも不安になるような場面はなかった。市街地での直進も曲がりくねった山岳路でもこなせるオールマイティーな足回りと言える。重心や視点の高さを意識することなく乗用車的な感覚で走れるのは、セダンやステーションワゴンからの乗り換えを検討しているユーザーにとって見逃せないポイントとなるだろう。

ドイツ車と比べたくなる出来映え