雨中でも際立つコーナリング性能
1コーナー進入時のフルブレーキング下でも姿勢が乱れることはない。約200キロから60キロまで危なげなく制動する圧倒的なブレーキ性能。そのような状況下でもハンドルを切れば素直にターンインし、再びアクセルを踏めばすぐさまロケットダッシュを見せる。2年前に同じコースをRC Fで走ったときは急激な加速・減速時に車重の重さを感じたのだが、RC F GTコンセプトは軽量化を含めた高性能化でコーナリング時の鈍さは確実に解消されている。もちろん前回と状況は異なるが、走行性能の違いをレインタイヤでも確認できるほどの飛躍を遂げている。
個人的なハイライトは、中高速の100Rという大きな右カーブで体感した操縦安定性の高さだった。100Rの特徴はコーナーが永遠と続くような感覚に陥るほど右カーブが長いことと、加速しながら曲がるにつれてだんだんとターンが鋭くなることなのだが、RC F GTコンセプトは時速100キロ程度なら雨中でも安心してマシンをコントロールすることができた。初体験の筆者には度胸のいる試みではあったが、コーナリング中に横滑りする気配はおろか、微量の修正舵すら加える必要がなかった。まあ、性能の高さを考えるとこのマシンの限界をまだまだ引き出せていないのは明白なのだが。
筆者が特に苦労したのは…
筆者が一番苦労した点は、ワイドタイヤを履いた独特の車両感覚をつかむことだった。RC Fよりも大きく張り出したフェンダーとヘルメット越しの視野の狭さに慣れることができず、コーナーの縁石をクリッピングするのに相当手こずってしまった。はじめのうちに運転席と反対側の縁石に派手に乗り上げてしまい、縁石の凹凸を「ダダダダ!」とヒットする不快な音が車内に響いた時は「ヤベー!」と冷や汗ものだった。