今年もいよいよワインの季節になりました。フランス産の新酒ワイン「ボージョレ・ヌーボー」も11月15日に解禁されます。食欲の秋でもあり、ワインの話題で盛り上がりそうですが、いま世界で1番ワインに熱い視線を注いでいるのが実は中国人なのです。
とにかく赤ワインが絶大な人気といい、既にフランスワインでは飽きたらず、オーストラリア産やイタリア産、米カリフォルニア産の商品まで大変な売れ行きを記録しているといいます。世界の生産地にとっては大不況で消費が落ちる欧州や米国より、経済も好調な中国がいま、世界で最も魅力的な市場なのです。
味オンチ?高級品ばかり…ナポレオンの愛した「ワインの王」も
10月15日付豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドによると、そんなワインの一大産地、オーストラリアの中国へのボトルワインの輸出額は、9月段階で金額ベースだと前年比23・1%増、数量ベースでも同16・3%増といずれもすこぶる好調で、1本あたりの出荷価格が1リットル7・5豪州ドル(約600円)以上の商品だと、アジア最大の輸出先になっています。