「シャトー・ド・ヴォー」のブドウ畑を案内するオーナーのモロゼイさん=フランス・メス市【拡大】
とりわけ人気なのが高級品。約160年の歴史を持つオーストラリア最大のワイン・ブランド「ジェイコブス・クリーク」の商品の中国での売り上げはここ1年で32%増を記録しました。
豪政府のワイン輸出機関「ワイン・オーストラリア」の最高経営責任者アンドリュー・チーズマン氏はシドニー・モーニング・ヘラルド紙に「価格が1リットル10豪州ドル(約800円)以上する商品の売上高は前年比37%増で、1リットル当たりの平均価格で初めてフランス産を上回りました」と説明。「中国向けの市場は今後も堅調でしょう。われわれ業界も大いに期待しています」と話しています。
しかし、中国人のワイン熱はもはやわれわれの想像をはるかに超えています。将来値上がりが見込めるなら、道ばたに転がる石ころにでも投資する中国人。オーストラリア放送協会(ABC)のニュースが8月29日に伝えたところによると、中国人のビジネスマンが南オーストラリアのワイナリーを500万豪州ドル(約4億1000万円)で買収したのです。