TPP、転換探る農家 「生活保護のような補助金時代は終わった」 (3/7ページ)

2013.4.7 09:20

台湾に輸出する「玉木米」を手にする玉木修氏(水内茂幸撮影)

台湾に輸出する「玉木米」を手にする玉木修氏(水内茂幸撮影)【拡大】

  • 「さつまいもプリン」を手にする南雲信幸氏(左)と新谷梨恵子氏

 新潟市で農業生産法人「新潟玉木農園」を営む玉木修氏(33)は今年、新潟コシヒカリ「玉木米」など250トンを台湾と豪州に輸出する。

 玉木氏が10キロのコメを手に台北入りしたのは8年前。苦難の連続だった。キロ当たり1300円程度の玉木米に対し、店先の米カリフォルニア米は同400円と勝負にならない。3年かけ硬水でもおいしく炊けるコシヒカリを開発した。

 そんな玉木氏にとって、TPPで揺れる今の日本の農業はどう映るのか。

 「農家は例年通りの春だ。『どうせコメは関税撤廃の例外』と思っている。安易な輸出拡大論もどうか。真剣味が足りない」

 玉木氏が「卒業した」という農協は、TPP交渉参加断固反対を掲げてきた。玉木氏のような農家には農協は直接必要ないが、兼業農家にとっては生産機材を提供し、一括販売してくれる農協なくして農業はできないといってもいい。

 農協にとっては、米価を高くし続けてきた生産調整(減反)の廃止や縮小は経営を直撃する。このため農協は減反維持のため政治にも関与し続けてきた。

農協は「かつてのような力はないものの、候補者を落選させる力は持っている」

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