米テキサス州フォートワース市内にあるシェールガスの井戸。幹線道路沿いに、こうした井戸が多数ある【拡大】
膨らむ期待 恩恵どこに
実際、シェールブームでガス価格は暴落。08年に取引単位(100万BTU=英国熱量単位)当たり約13ドルをつけていた米国内のガス価格は、12年には2ドル台に下落し、足元では4ドル前後で推移している。フォートワースを中心に広がるバーネット・シェール層の採算分岐点は6ドルとされる。
ロジャースさんは、今年3月下旬、米上院の液化天然ガス(LNG)輸出審議の公聴会にも呼ばれ持論を展開した。だが、オバマ大統領が「米国には100年近く持続可能な天然ガス供給量がある」(昨年の一般教書演説)と述べる中、「彼女の主張は圧倒的な少数意見」(議会スタッフ)。雇用拡大にもつながっているシェール革命に水を差す意見はワシントンで異端視されている。
価格上昇見込み布石
ただ、シェールガス開発がバブル化している兆しがあることは完全に否定はできない。