米テキサス州フォートワース市内にあるシェールガスの井戸。幹線道路沿いに、こうした井戸が多数ある【拡大】
「確かに今は供給過剰でバーネット・シェールは減速モードだ。でもガス価格が回復すれば投資余力も生まれる。同じ鉱区でパイプの数を増やすなど、効率的に生産規模を拡大する技術もある」。現地でシェール開発を行うクイックシルバー・リソーシズの担当者はこう語る。
東京ガスは今年3月、同社から権益の25%を4億8500万ドルで購入し、米国でのシェール開発に進出すると発表した。クイックシルバーにとっては、業績悪化が続く中での資産売却だ。これで一息ついた同社は経営再建に向け昨年発表していた増資計画を取り下げた。
クイックシルバーは、最近も自動車レース場や湖の下の開発権を市などから購入するなど、今後の輸出拡大などによるガス価格上昇を見込んで開発拡大の布石を打っている。