IOCによる正式な決定は9月7日になるが、東京に決まった場合、その経済効果は想像以上に大きくなる。東京都の試算によると、東京での五輪開催が国内経済に及ぼす効果は2013年9月から2020年9月までの間で約3兆円といわれている。
「たとえば、新設されるスタジアムは工事予算が1300億円、選手村、水泳会場、体育館などの建設にかかる工事費用が3831億円、仮設施設建設や設備使用料などが723億円と、合計4554億円の予算が見積もられています。さらに、スタジアム以外の新規施設が建設される東京湾岸地区を中心に再開発が進み、建設会社だけではなく、不動産会社、道路や橋の補修・整備などのインフラ関連などにも恩恵が広がりそうです」(君塚さん)
また、国内外の観光客の増加から、商業施設や外食、観光・交通・ホテルなどのサービス業の需要も拡大することは必至だ。
ほかにも、多くの観光客を取り込むとの考えから、東京都の猪瀬知事が表明した臨海副都心地区でのカジノ設置が前進するとの見方が強まるかもしれない。
関連銘柄は東京五輪開催を織り込んで徐々に話題性が高まることが予想される一方、万が一、選に漏れた場合は失望は大きく、リスクも想定しておくことが必要。 そこで五輪のほかにもテーマを持つ複合テーマ株に注目して、選んでもらったのが下の10銘柄だ。 本命の公共事業をはじめとして、含み資産やカジノ関連など材料性でも上昇の期待が持てる銘柄ばかりだ。五輪決定まで、あとわずか!(ネットマネー)
※すべて雑誌掲載当時