株式分割を実施した主な企業【拡大】
最低必要額引き下げ
京セラは今月1日、1984年5月以来29年ぶりとなる株式分割を実施。先月30日時点の株主が保有する1株を2株に分割した。分割前、売買単位の100株を購入しようとすれば、100万円を超える資金が必要だったが、22日の終値(5150円)でみると、約半分の資金で投資できる。京セラ株は分割を発表した8月28日の前日終値と比べ、29日終値は2.0%上昇するなど、順調に推移しているという。
スナック大手のカルビーは今月1日、1株を4株に分割した。単位株購入のための最低投資金額は、分割前の110万円程度から30万円以下に下がった。同社が株式分割を発表した8月30日の終値は3.2%も上昇した。
分割に踏み切った理由について、カルビーは「最低投資金額を下げてさまざまな方に株主になっていただき、投資家層の拡大と流動性の向上を図った」と説明する。市場でも「個人投資家の資金流入を期待したとみられる投資家の買いが多く入った」(大手証券会社)という。