株式分割を実施した主な企業【拡大】
全国の証券取引所は、最低投資金額を5万~50万円になるよう要望している。東証では上場企業に対し、来年4月までに売買単位を100株か1000株にするとともに、上場企業に対して最低投資金額を50万円未満にするよう求めている。
また、来年1月に始まるNISAは株式や投信に投資できる年間の上限額が100万円となっており、「個人投資家の取り込みを狙い、株式分割で最低投資金額を下げようとする企業の背中を後押ししている」(大和証券の塩村賢史シニアストラテジスト)という。
株式分割をめぐっては、IT企業などが分割を繰り返し市場を混乱させた“前科”がある。
粉飾決算事件を起こした旧ライブドアは、2003年8月から1年余りの間に100分割を含めて計3回、累計で1株が1万株になる株式分割を実施。一時的な株券不足で株価の押し上げ要因となり、同社の時価総額が拡大し、M&A(企業の合併・買収)を仕掛ける原資となった。株式分割するだけで時価総額が増える“錬金術”が社会問題となった。