東京の都市再開発は、2008年秋のリーマン・ショックで急ブレーキがかかった。建て替え需要が大半を占める東京都の建築着工床面積の推移でみても明らかだ。バブル期には年間2000万平方メートルを大きく超えていた時期はあったものの、バブル崩壊後も東京都の建築着工床面積は年1700万~2000万平方メートルで安定的に推移し、都市の新陳代謝が活発に行われてきた。
しかし、05年の耐震強度データ偽装事件で住宅着工が激減し、リーマン・ショック後の09年度には前期比2割減の1358万平方メートルにまで縮小、その後も低迷が続いた。
ようやく渋谷駅周辺再開発など大型プロジェクトが動き出した昨年度は、前期比1割増の1564万平方メートルまでに回復。東京オリンピック開催決定で、リーマン・ショック後の遅れを取り戻し、再開発を一気に加速させようというわけだ。
コスト上昇など課題
東京の中心部ですでに動き出している再開発事業・計画は、超高層ビル・マンションまたは開発面積1ヘクタール超の大型案件を数えただけでも60件を超える。