巨大市場エサに
地元政府が描いたシナリオはこうだ。地元企業との合弁でHV向け部品工場を江西省につくらせ、HV製造に欠かせない最先端のレアアース加工技術を日本から持ち込ませる。
輸出に頼らずレアアースを国内で売り、高度な加工技術も取得する。日本へのしたたかな巻き返しが始まっていたのだ。
自動車業界関係者は、こうした部品メーカーのレアアース産地への工場進出は、大手完成車メーカーの意向に基づくと話した。中国は今年、歴史上世界で初めて新車販売台数が2000万台を超えることが確実。
一方で昨年秋の反日デモによる不買運動で、日系ブランド車は中国で苦戦が続く。「江西省でレアアースを使う工場を建設する見返りに、中国のHV販売での優遇措置を与えるとの取引をもちかけられた」という。