フィリピンの経済成長が加速している。同国政府によると、2013年の国内総生産(GDP)成長率は前年比7.2%で、昨年の6.8%を上回り、政府予想の6~7%を超える高成長を達成した。昨年11月に同国中部を襲った大型台風の影響が懸念されていたが、好調なサービス業や製造業などが補う形となった。
一方、経済成長が国民の生活に反映されていないという調査結果もあり、貧困の解消が引き続き課題となっている。現地紙インクワイアラーなどが報じた。
産業分野別の成長率は、外国企業などから業務の一部を請け負うBPOなどサービス業が7.1%増でGDPの半分を占め高成長を支えた。製造業も前年比10.5%増で、12年の5.5%増から一段と拡大している。
バリサカン国家経済開発庁長官は台風の影響について、13年のGDP成長率を0.1%押し下げたとの見解を示した。13年10~12月期のGDP成長率は前年同期比6.5%で「台風がなければ、7~7.3%だっただろう」と同長官は述べた。