環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉をめぐり、甘利明TPP担当相は15日、ワシントン市内で米通商代表部(USTR)のフロマン代表と会談した。甘利氏によると、TPP交渉での重要農産品の関税撤廃などで主張に依然隔たりがあり、具体的な進展はなかった。
甘利氏は会談後、記者団に対し、TPP妥結に向け「農産品その他の市場アクセスについて、日米両国の立場の隔たりを狭める重要性で合意した」と表明。主張の隔たりを埋める手法については「共通の認識を持てた」としながらも、「具体的な着地点が確定されたわけではない」と述べた。
その上で、22日からシンガポールで始まる閣僚会合に向けて協議を継続することで、フロマン代表と一致したことを明らかにした。甘利氏はTPP交渉と並行して実施している2国間交渉についても「特に自動車貿易に関していまだに立場の隔たりがある」と強調した。
一方、フロマン氏も「自動車や農産品を含め、日本との交渉で確実な成果を得ることが優先事項として残ったままだ」とする声明を発表した。(ワシントン 柿内公輔)