日本とオーストラリアの経済連携協定(EPA)交渉の妥結に向けた動きが加速してきた。自民党の西川公也・環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)対策委員長は17日、オーストラリアのアボット首相と会談し、EPA交渉の早期合意へ両国が努力することを確認。20日には経団連の米倉弘昌会長もアボット氏と会談する予定だ。背景には、TPP交渉の難航で日本の通商戦略が失速しかねない現状を政官民一体で打開したい思惑がある。
EPA交渉をめぐっては、日本とオーストラリアの両政府が4月上旬に予定されているアボット首相の訪日時の合意を目指している。今月下旬には林芳正農林水産相ら関係閣僚が、来日するオーストラリアのロブ貿易・投資相と会談する方向で調整中だ。
17日にオーストラリアの首都キャンベラで行われた西川氏とアボット氏の会談では、アボット氏が「両者が満足できる結果が得られるよう(担当の)ロブ貿易・投資相とよく詰めてほしい」と述べたという。
西川氏は同日、ロブ氏やジョイス農相とも相次いで会談。会談後、「両国が歩み寄りをしたい」と述べたが、オーストラリアが要求する日本の牛肉関税(38・5%)の大幅な引き下げなどで両国間の隔たりが残っていることを認めた。