◆車社会を先取り
同店が位置するのはプノンペンの中心部で、大規模な開発が進む「ダイヤモンドアイランド」にも隣接する。約6万8000平方メートルの敷地には、車両約1400台、バイクなど約1600台が駐車可能なスペースを完備。店舗に付属する駐車場では国内最大級で、車社会の到来にいち早く備えた。
さらにカンボジアで初めてとなる身体障害者専用の駐車スペースを設置した。バイク置き場の屋根や歩道に太陽光発電機を設置して発電電力をモール内の照明やエアコンに利用するなど、環境保全や省エネルギーにも取り組む。
イオンは1985年にマレーシアとタイに進出して以降、中国や東南アジア諸国に約170店舗を展開している。最近では今年1月に、ベトナム・ホーチミン市にベトナム初のイオンモールを開店したほか、2015年度までに同国内にさらに2店舗、インドネシアにも3店舗を新規オープンさせる。また、すでに4店舗ある中国には、16年度までに11店舗をオープンする予定だ。カンボジアでの店舗展開について岡崎社長は「1号店を開いてみて、今後どのぐらいアクセルを踏むかを決めていく」と述べるにとどまった。
総人口の6割以上が20歳以下のカンボジアでは、特に首都を中心に購買力のあるホワイトカラーの若い家族が今後も増え続ける見込みだ。地元資本のショッピングセンターやスーパーマーケットが増える一方で、マレーシアのパークソンなどイオン以外にも外資の大型ショッピングモールの進出が予定され、ニューファミリーをターゲットにした競争はこれから激しくなりそうだ。(カンボジア月刊邦字誌「プノン」編集長 木村文)