金融政策決定会合後、記者会見する日銀の黒田総裁=21日午後、日銀本店【拡大】
黒田東彦総裁の記者会見の主な内容は次の通り。
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--米国の経済動向や長期金利の低下をどう見る
「寒波の影響で1~3月期国内総生産(GDP)の成長率は前期比横ばいだったが、3月後半から4月の動向をみると完全にリバウンド(回復)している。長期金利が落ち着いているのは、米連邦準備制度理事会の金融政策の進め方を市場が十分消化し、金利が急速に上がっていくことはないと理解されたこともある」
--国内では人手不足が経済成長率に与える影響が懸念される
「この1年で人手不足や潜在成長率の低下の問題が顕在化してきた。中長期的な成長率を高めるには、企業の前向きな投資を促す、女性や高齢者の労働参加を高める、規制・制度改革を通じて生産性を上昇させる-という3つの取り組みがどうしても必要になる」
--日銀による大量の国債買い入れで市場の流動性が下がり、金利急騰のリスクを指摘する声がある
「常に市場関係者と意見交換し、一番適切な形で金融緩和が経済全体に波及するよう努めている。現時点で国債市場が問題をはらんでいるとは全く感じていない」