BRICSと新興国の「盟主」として、米国に対抗する国際社会のリーダーをもくろむ中国にとって、米国と中南米の接近はおもしろいはずはない。
ところが、そのさなかに、アルゼンチンのデフォルト問題で突如、同国政府と米ヘッジファンド、そしてファンド寄りの判決を出した米裁判所が対立する構図が生まれた。外交筋は「中国がこの好機を見逃すはずはない」と指摘する。
アルゼンチンに肩入れし、「ラテンアメリカにますます影響力を強める」(ウォールストリート・ジャーナル紙)中国は、米国と中南米の間に再びすきま風が吹くことを狙っているとの観測は高まるばかりだ。
世界経済を揺るがすアルゼンチンの債務危機まで支援外交のてことする中国のしたたかさには舌を巻くほかないが、オバマ政権と米国がどう巻き返すか注目される。