こうした渋滞を減らすことは生産性を高め、経済の活性化につながる。渋滞に費やされる時間を別の仕事に振り向けることができるからだ。限られた時間で多くの観光地を訪問できるので、観光需要の掘り起こしも可能になる。
さらに人口減少に伴う運転手不足の緩和や運送料金の上昇抑制だけでなく、車両から排出される温室効果ガスも削減できる。「社会の損失」である渋滞の削減は、大きな波及効果が見込める。
だが、こうしたインフラを整備しても、使ってもらえなければ意味はない。環状道路は建設時期が異なるため、現在は路線や区間で料金はばらばらだ。これが利用を妨げている要因の一つとされる。
高速道路と環状道路の料金体系を一本化し、シームレスで利用できるようになれば、渋滞や事故が起きやすい料金所も減らせる。実際に料金を見直して料金所を減らした首都高速では、渋滞の発生件数が減少した。