たとえば、朝日ラバー。同社の株価は8月21日に352円だったが、1カ月後の9月22日には3435円まで急騰し、その後、10月7日に1720円まで急落した。「マイクロ流体デバイス」と呼ぶ新規分野で、本格的に事業化を進めることが材料視された。NECが開発している「可搬型DNA解析装置」以外でも、診断用や再生医療用などのチップで引き合いを得ていると伝わっており、チップやデバイスの量産を受託して供給するビジネスモデルの構築への期待が、イナゴたちの間で高まったのだ。
また、日本電計もイナゴの襲来に見舞われた。きっかけは9月12日、測位衛星技術との業務提携を発表したこと。提携により、衛星による自動車の自動走行等の新技術分野で新市場を開拓するとの思惑を呼んだ。
これがイナゴたちに好感され、同社株は急騰劇を開始。12日の始値1093円が、5営業日後の22日には一時2299円まで買い上げられた。しかし、それをピークに失速。10月2日には一時1364円まで叩き売られた。