訪日外国人客数【拡大】
2年連続での過去最高の更新が確定し、出だしは順調といっていい。ただ、年間で2000万人の目標を実現するには、単純計算で毎月160万~170万人が必要となり、増勢が著しいとはいえ100万~120万人台の現状に対し、大幅な上積みを図らないといけない。
課題は多いが、その一つが訪日客の地方への誘客拡大だ。
観光庁によると、都道府県別にみた訪日客の訪問率(観光・レジャー目的、複数回答)は、13年は東京都が43.2%でトップで、2位は大阪府の30.2%、3位は京都府の24.9%だった。現状では訪日客の旅行先は東京、大阪、京都といった人気スポットを周遊する「ゴールデンルート」に集中しており、直近の14年7~9月期もトップ3の順位は変わらなかった。
訪日客の宿泊地は韓国からは九州の割合が最も大きく、タイやシンガポール、マレーシアからは北海道の割合が大きいといったように地方に分散する国があるものの、多くの場合は関東や近畿に集中している。久保長官は「ゴールデンルート以外の地域にも行ってもらう仕組みを政府全体で作っていきたい」とするが、足元ではまだ道半ばだ。